Takayuki Yamashita

Takayuki Yamashita / 山下孝之
Quena , New-Age music

僕はどうして、ケーナを吹いているのだろう。
僕が作曲家を志しはじめた高校生の頃に、ケーナを初めて手にとり、それから二十年ぐらいが立ちます。
最初はただ冗談半分、気まぐれで始めたこの楽器にこんなにのめり込むなんて、本当に不思議です。

全部風の吹きまわしで、巡り巡って。

ケーナを吹く人のことを「Viento」(ヴィエント)と言うそうです。スペイン語で、「風」

あ、そうか、と思うことがあります。

風には始まりもないし、終わりもない。そもそも本当にあるのかどうかもわからない。
ただ確実に肌で感じるし、心地よい。

理由なんていらないでしょう。
風が吹いているのは、ただ風が吹いているから。